京王閣競輪の3日制GⅢ「東京オーヴァルカップレース」は27日、2日目を開催。10RのS級準決勝で、寺崎浩平―三谷将太の3番手を回った友定祐己(46=岡山)は、前2人の仕掛けにピッタリ続いて3着に入線。2021年10月の前橋以来となるGⅢ優出を決めた。
準決は本線と目される近畿コンビの3番手を固めた。付いて行けば決勝が見える最高の位置でもあるが、「離れる気しかしない(苦笑)」と戦前は不安でいっぱいだった。
ところがふたを開けてみると、危なげない追走を見せて掲示板を確保。無事に決勝の切符をつかみ取った。
「とにかく前2人のおかげ。それに尽きる。寺崎君が中団を取ってくれたのが大きかったし、将太も俺が付きやすいように波をつくったりいろいろやってくれた。もし何も考えず追走だけ(を意識している番手選手が前)だったら、俺は離れていたよ。いやー、本当に欠場しなくてよかった(笑い)。それにやっぱり9車の競輪は楽しいね」
3日制とはいえ、今回はそうそうたるメンバーがそろった〝濃い〟GⅢ。そこでの優出は胸を張っていいだろう。「もう体力が残っていないかも(苦笑)」とのことだったが、最後の力を振り絞って3年9か月ぶりのGⅢ決勝の舞台でベストを尽くす。