京王閣競輪GⅢ「東京オーヴァルカップレース」の2日目(27日)に場内ステージで「生涯先行一本で競輪人生を闘い抜いた男たちのトークショー」が行われた。
1回目は現役の増成富夫(54=岡山)と浦山一栄(53=東京)が登場し、増成は「浦山のことは大嫌い! ワッハッハ!」と一緒のレースになると死闘間違いなしとなる相手だと笑いを誘った。浦山は「増成さんは大先輩で凄い人。僕は大好きです。666勝もしているんですよ!」と笑顔で返した。浦山も498勝で500勝にあと2つという偉大な先行選手だ。
チャレンジ戦では若い新人選手との対戦も多いが「新人にも隙はある。新人相手に逃げ切れるとうれしいですよ」と口を揃えた。
2回目は引退した山本真矢氏(引退=65期)と池崎太郎(引退=69期)が登場し、山本は「大垣の全日本選抜の敗者戦で滝沢(正光)さんのレースを見たんです。そこで滝沢さんが先行態勢に入った時の状態の盛り上がりがすごくて…。自分も生涯先行で、と思いました」とエピソードを明かした。
池崎は「打鐘(ジャン)漫画の主人公の立花ワタルの〝火の玉先行〟が自分の原点です。先行しか考えてなかった」と現役時代を振り返った。増成と浦山はまだまだ現役で活躍中だが、往年の名レーサーのトークショーに、多くのオールドファンたちが胸を熱くしていた。