別府競輪べっぷ湧くわくナイトレースF1「7車立てならTIPSTAR杯」は28日、開幕する。S級戦で注目は今月初旬にS級特昇した127期早期卒業の市田龍生都(23=福井)だ。大型ルーキーの追加参戦でV戦線はヒートアップすること間違いなしだ。

 7月岸和田で3場所連続完全優勝を達成してS級に特別昇級した127期早期卒業の市田龍生都がS級生活を別府でスタートさせる。初戦を前に「調子も体調も普段通り。緊張する部分はあると思うけど」とすがすがしい表情で心境を語った。

 名レーサーだった父・佳寿浩氏(引退)の背中を追って輪界入りしたサラブレッドは現在、ナショナルチームに所属し、将来はグレード戦線での活躍も期待される大器。新ステージでは「一本一本を集中して出し切るレースを」と意気込みを語った。

 史上5人目となる早期卒業の看板を背負い、チャレンジ、A級では勝ちにこだわっていた。連勝をどこまで伸ばすかにも注目されるが、目標は「決めていない」とサラリ。「学びの時を増やしていければ…。連勝するよりも大事なことだと思う」と語った。

 輪界最高位のS班にGPチャンプで昨年のMVPの古性優作とグランプリスラマーの脇本雄太の2人を擁し、栄華の時を極める近畿軍団の切り込み隊長として仲間に加わるべく、信頼を得るように風を切り続ける。