京王閣競輪の3日制GⅢ「東京オーヴァルカップレース」が26日に開幕。S級予選ひとつ目の6Rは大ベテラン内藤宣彦(54=秋田)が制した。
2番車だった内藤は「スタートで8番(樫山恭柄)にうまく入られてしまって…」と初手で欲しい位置が取れず、結局後ろ攻めになってしまった。前を任せた照井拓成が前受けの町田太我に突っ張られると連結を外す場面もあったが、立て直して4番手に切り替え、直線で空いたコースを強襲しアタマまで突き抜けた。
「スタートで失敗したし、自分たちがやろうとしていたレースを相手にされてしまった。ラインの前後に申し訳ない」と沈痛な面持ちでまずは反省の弁。
それでも自身の調子の話になると明るい表情に。直前の玉野GⅡサマーナイトフェスティバルでは3日目に白星を挙げ「調子は今年の中で一番いい」と言っていたが「前回同様にいいですね」と胸を張った。
「初日に関しては自分が伸びているというよりも、周りが脚を使っていたから(伸びているように見えた)。とはいえ、見てもらった通り脚の状態はいいと思います。勝負圏内にいられれば車券に絡めそうな感じはあります」
年齢を感じさせない強烈なタテ脚を27日の準決でも繰り出して、高配当の使者となる。