京王閣競輪のGⅢ「東京オーヴァルカップレース」は28日に最終日を迎え、12Rで行われたS級決勝は自力に転じた吉田拓矢をG前でかわした鈴木竜士(31=東京)が優勝。GⅢ制覇は今年2月の小松島ミッド以来2回目。また11RのA級決勝は福元啓太が制した。
真杉匠―吉田の3番手回りから地元でGⅢを制し「今までの優勝で一番うれしい」と声を震わせた。
「ラインの強さを感じた。今年グランプリに出る2人におんぶにだっこでした」
直前の玉野GⅡサマーナイトフェスティバルで落車しており「こんな状態だし正直1ミリも優勝できるとは思っていなかった」と満身創痍だったが「離れないことだけ考えていたら、最後はなんか抜けちゃいました。地元パワーです」と望外の結果に笑顔がはじけた。
それでも「2人のおかげ」と何度も強調したように、今回の結果は仲間の力が大きかったのも事実。「今の競輪は先行力がないと。自在性だけでなく真っすぐ走る力も付けて、今度は2人の前で引っ張れるように」と満足することなく、さらなるレベルアップを誓った。