防府競輪のF1「第5回石村正利記念杯」は9日の最終日、12Rで決勝戦が行われる。松浦悠士(34=広島)は2019年11月松戸以来、約5年半ぶりとなるF1参戦で有終Vを狙う。

「(伊東GⅡ)ウイナーズカップの翌日に胃腸炎になって…」とベスト体重から4キロ減の万全とは言えない状態での参戦だったが、しっかり優出を果たしてみせた。初日特選後は「伸びも出足も最後の末もなかった」と厳しい表情。ただ、2日目を終えると「(体重が)1・5キロ戻って、踏めている感じはあった」と、日に日に感触を取り戻している。

 今年、ファンが松浦に求めるのは、S班へ返り咲く姿。今月29日に開幕する名古屋GⅠ日本選手権競輪へ向け、状態をどこまで上げられるか。最終日の12R決勝で、その現在地を示す。