小田原競輪FⅠ「万葉の湯杯争奪戦」は16日に開幕する。12R初日特選は昨年までS級S班に君臨していた新山響平が3車となって人気を集めそうだが、そこに割って入るのが地元の佐々木真也(31=神奈川)で「新山さんにジカ」で番手の大槻寛徳との競りを選択した。

 考えた末での決断だった。地区的に一人という状況はあるにせよ、最優先にしたのは「勝つためにはどうするべきか」。初日特選はあらかじめメンバー構成が予想できることから、父で師匠の龍也さん(引退)とも相談したうえで「考えて番手と勝負するしかない」と覚悟を決めたという。もちろん自力での戦いを捨てたわけではなく、あくまでも目の前のレースで最善の結果を出すために導き出した結論だ。

 2月のGⅠ全日本選抜(熊本)では初日6着で一次予選敗退。2日目以降はオール4着で、一度も確定板に名前を表示させられなかった。浮上のきっかけをつかむためにも何らかのアクションを起こす必要性を感じていたのだろう。

 松山記念を欠場して中19日と間が空いたことで心身ともにリフレッシュできた。中近3車も志田龍星―中井太祐―椎木尾拓哉と強力だが、熱いハートと冷静な状況判断で1着だけを狙う。