日本競輪選手養成所第129回生、130回生の卒業記念レース(伊東競輪場)は17日、男女の決勝戦が行われ、男子は在所1位の沢田桂太郎(28=大分)が、女子は在所2位の川上いちご(26=千葉)がそれぞれ優勝した。男子129回生69人、女子130回生20人は3月23日に選手登録され、5月8日から行われる「競輪ルーキーシリーズ」(松山)から順次デビューする。

 決勝は在所1位の小原乃亜が最終1角で落車。6番手に置かれていた川上は2角から大外を回し、直線で同県の山田南を捕らえて卒記クイーンの座をゲットした。だが、展開が展開だけに「落車の瞬間は覚えていないですが、心が痛い。100%喜べないです」と笑顔はなかった。

 それでも、川上の頭にあったのはある言葉だった。それは神山雄一郎所長の「競輪選手は自分のためだけではなく、お客さんのためにも最後まで全力で駆けろ」。選手としての原点ともいえる教えを胸に、どんな状況でも最後まで走り切った。

 中学から8年間、陸上競技に打ち込み、国立・千葉大を卒業。その後は公立小学校の教員として3年間その職に就いた。「今は子どもたちも応援してくれています。私の背中を見ていてくれるはずですし、頑張らないと」と背負うものが気持ちを突き動かしている。

 異色のキャリアを経てガールズケイリンへの一歩目を踏み出した。「ここからがスタート地点」と、クイーンの称号にもおごることなく、謙虚に地道にその歩みを進めていく。