武雄競輪GⅢ「武雄市制20周年 開設76周年記念 大楠賞争奪戦」は18日、開幕した。初日特選12Rで九州4車の番手を務めた山崎賢人(33=長崎)が、ド根性の走りを見せた。
駆け寄った青柳靖起の目玉は飛び出していた。「すげえっス!」。初日特選12Rで山崎賢人は九州4車の番手を務め、真杉匠の攻撃を耐え抜いた。青柳は「言ってたんですよ、賢人さんは…」とレース前の覚悟を教えてくれた。
その覚悟とは「男には引けない時がある」だったと山崎は話す。戦いから逃げてはいけない時がある。真杉の攻撃があろうとも、「戦う」という決意を固めていたのだ。
それだけ大事な位置だった。「前も強い選手で、後ろも強い先輩が固めてくれていた。いつもとは違う緊張がありました」。笑顔の多い、朗らかなアフロモンスターの瞳はこの日は違った。重要な位置を任され、そこで責任を果たす。この積み重ねが競輪にとって大きな意味を持つことを、胸に秘めていた。
何より、外並走で押し上げを耐え続け、さらにタテに踏み込んでいける脚力の充実も明らかだ。3月防府GⅡウィナーズカップの決勝は「夢を見た」とビッグレース優勝が目の前に迫った。「必ずGⅠ優勝を」の決意は新たで明白。その道を突き進むためにも、二次予選10Rはライン上位独占が求められる。