取手競輪GⅢ「開設76周年記念 水戸黄門賞」の最終日(30日)9Rで行われたレインボーカップチャレンジファイナルは、九州3番手で脚を温存した山口留稀哉(23=長崎)が混戦を突き抜け優勝。2着野津宏介(29=福岡)、3着杉浦颯太(21=北海道)の3人が本日付でA級2班への特別昇班を決めた。
慣れない位置でも冷静さを失わず、一発勝負をモノにした。先行した吉田航の3番手で最終バックまでは被って踏み場のない流れ。それでも、最終3角で外のコースが空いた隙を見逃さず「ここだと思って」踏み込み、同期がやり合う消耗戦を鮮やかに突き抜けた。
「自分だけ脚を使っていなかったのもあるけど、冷静に走れたと思う。頑張ってくれた(吉田)航さんのおかげです」。見守った師匠の佐藤幸治(40=長崎)も「不器用なのに今日は落ち着いていた(笑い)。前回優勝して調子も良かったんでしょう」と、愛弟子の快走に目を細めた。
2班への昇班はすでに決まっており「今日(3番手回り)とは違う、前で先輩たちを連れていけるレースをしていきたい」と、7月からの新たなステージでの戦いを見据える。兄・龍也(111期)も姉・伊吹(116期)も選手の競輪一家だが、養成所の試験は4回目でクリアした苦労人でもある。これからもペースを崩さず「焦らずコツコツと、やるべきことをやって」着実に力を蓄えていく。