取手競輪GⅢ「開設周年記念 水戸黄門賞」は最終日の30日に決勝戦が行われ、吉田拓矢(31=茨城)が番手まくりで地元記念2回目の優勝。4月西武園以来、通算10回目のGⅢ制覇を飾った。
負けられない一戦を盤石の立ち回りで制した。打鐘からハイペースの先行に出た真杉匠を終始余裕を持って追走し「新田(祐大)さんが来たのが見えたので」と最終3角から満を持して番手まくり。危なげなくゴール線を駆け抜けた。
「連日、前のおかげで本当にありがたい。真杉からは『宇都宮の時のようにならないように』と言われていたので勝ててよかったです」。今回とは逆の吉田―真杉の並びで必勝態勢を敷いた1か月前の宇都宮記念決勝では真杉が2着と取りこぼした経緯もあり、表情には大役を全うした安堵感が漂った。
獲得賞金は1億円を超え、グランプリ出場も確実視される位置で今年前半戦を折り返した。一方で、GⅠタイトルは近畿に独占されるという悔しさも味わった。「高松宮記念杯が悔しい結果だったので、しっかり練習してサマー(サマーナイトF)、オールスターに向かいたい」。関東のリーダーには、後半戦のタイトル奪取しか頭にない。