前橋競輪3日制GⅢ「まえばし七夕賞 CTCなら3分前まで買える杯」が10日、開幕する。初日特選12Rには度重なるケガを克服し、前回大宮では優勝を手にした村上博幸(47=京都)が出走する。

 そんな村上と長く、深く戦いをともにしていた藤木裕さんが9日、引退した。89期でデビューし、S級に上がったばかりの時に壁に当たり、村上から声をかけられた。

 練習をともにするようになり、藤木さんは芯の強さを得てGⅠ決勝にも進出。3回の記念優勝があり、中でも2018年9月に地元向日町で優勝した時は、大粒の涙を流した。頑張ってきた藤木さんの栄光に、仲間たち、ファンも涙した。

「ホンマに強い時は、お手本のようなレースをしてました。強い気持ちで仕掛けてましたし。京都魂を持っていましたね」

 レースに対して臨む姿勢の厳しさ、大切さを京都の選手は受け継いできた。それを全身で示す走りで戦ってきたが、落車によるくも膜下出血など、大きなケガを何度も負ったことで走れる体ではなくなってしまった。

 村上もまだケガを抱えた状態で「正直なところまだまだ万全ではないけど、中5日のうち中日3日間はしっかり追い込めたし、徐々に良くなってきてくれればと思っています」とシリーズに挑む。この3日間の走りは、藤木さんの新たな戦いへのエール。

「帰ってから、ゆっくりメシにでも。この前、連絡があった時は、僕としてはまだやれるんちゃうかという思いもあって、『まだ、お疲れさまとは言わへんよ』って話していたので」