熊本競輪の令和8年熊本地震復興事業GⅢ「開設76周年記念 火の国杯争奪戦」は24日、3日目を開催した。
熊本競輪復興の功労者・深谷知広(36=静岡)が、期待に応えて勝ち上がった。準決10Rは3番手の好位をきっちりとキープ。「前がどうするかの動きを見て、抜け出せた」と、2角で前の佐藤礼文がヨコに振ったタイミングで内から巧みにさばいて簗田一輝とワンツー。冷静さも光った競走だった。
平成28年熊本地震から今年で10年がたつ。深谷は選手生活と並行しながら「熊本応援プロジェクト」を企画。仲間の選手や関係者と手を取り合って、現地でのイベントやチャリティーオークションなどさまざまな支援を行って、地震からの再興に尽力してきた。
今年の7月28日、熊本の地で悲劇が再び起こった。「また地震がありました。自分はまず選手として、いいレース、いい開催をして、それが支援につながればうれしい」と言葉を震わせながら思いを語った。
決勝12Rは大会連覇をかけた戦い。「選手は常に優勝を狙っているし、連覇というよりも勝てるようにしっかり走る」。熊本のファンの前で優勝のみ追い求める最善の競走をする。それが深谷知広にできる最高のサポートだ。