四日市競輪のナイターFⅡ「中京スポーツ杯」が13日、開幕する。A級1・2班では中部の大砲候補・児玉虎之介(23=岐阜)もエントリーしている。
昨年7月に定期でチャレンジからA級1・2班に昇班後も徹底先行を貫いて己を磨いている。1月の熊本では突っ張り先行から松岡孔明のまくりを自身で止めて完全V。発展途上ながら力のあるところも見せている。
今期の競走得点は91・25とS級も見えてきているが「点数は出来過ぎだし、おこがましいです(笑い)。(勝ちを意識して)消極的になるくらいなら点数を落としてもいいから頑張らないと」。未来ある23歳は目先ではなく、先々を見据えて〝土台〟をつくっている。
前回の福井からの中4日は「街道に行って、バンクにも行ってやることはやってきました」と力は出せるデキでの参戦。「これで無理ならまた練習しろってことです」とすがすがしく言えるところも強くなる予感の一つだ。
2班で予選回りとなる初日は10Rに登場。相手に同期の丸林駿太の名前を見つけると「前(昨年5月)の岐阜でボロボロに負けているので」。約1年前のチャレンジ時代とはいえ、自らの先行をまくり切られた悔しさは忘れていない様子。リベンジの思いも込めて風を切る。