こんにちは、東スポ競輪アンバサダーの太田理恵です!
3月に行われた伊東GⅡウィナーズカップの決勝戦は激しいレースでしたね! 優勝したのは寺崎浩平(31=福井)選手の番手回りだった古性優作(34=大阪)選手。
真杉匠(26=栃木)選手がかなり良いスピードでまくってきましたが、古性選手のブロックで失速してしまいました。古性選手がブロックしたのは3コーナーの登りで、通常であればブロックしようと横に振れば失速してしまう位置です。それを横に振ってもなお加速した古性選手の動きには無駄がなく、技術と脚力が詰まったレースでした。
ブロックされながらも立て直して2着まで伸びてきた真杉選手、残り2周から先行して3着に粘った新山響平選手(31=青森)もあわや逃げ切るのではないかという走りで、S級S班の看板を背負う選手たちがそれぞれの持ち味を発揮した素晴らしい決勝戦でした。
かなりの好メンバーが揃っていた先日の高知記念は、清水裕友(30=山口)選手が激戦を断って久しぶりの優勝。間近に迫ったGⅠ日本選手権(名古屋)へ弾みを付けました。その高知記念は、高知競輪場との相性が抜群な阿部将大(28=大分)選手にも注目していました。
阿部選手は高知競輪場での通算成績が20走して1着が15回、着外は1回のみ、そして昨年の記念を優勝というものでした。今年は準決勝で着外に敗れ連覇はなりませんでしたが、1勝2着2回と、相変わらずのバンク相性の良さでした。これで24走中22回は車券圏内に入っているということになります。 今後も高知を走る時は特にチェックしてみてください。
ルーキーでは、先日S級への特進を決めた中石湊(20=北海道)選手に注目です。中石選手はナショナルチームにも所属している将来有望な選手ですが、最近はヘアスタイルもアフロにして、見た目も存在感が出てきました(笑い)。
もともと先行が好きという中石選手は、勝てば特進が決まるという別府の決勝戦を、突っ張り先行で堂々と押し切りました。また、印象に残っているレースは2月の久留米(7日~9日)の最終日です。初日は悪天候での打ち切りで抽選となり、勝ち上がりを逃して最終日は特選回りとなりました。
三分戦で前受けから突っ張るも、別線の激しい抵抗を受けて踏み合いになり、だいぶ脚を使ったように見えましたが、それでも見事に押し切った強さに驚きました。S級でもどんなレースをしてくれるのか楽しみです!
☆おおた・りえ 1992年6月22日東京都生まれ、東京大学大学院卒、ミス・ワールド2014日本大会審査員特別賞、同大会2015実行委員長賞受賞、同大会2020日本伝統文化賞。