四日市競輪ナイターFⅡ「稲藤日永うちわ杯」は5日に開幕。初日予選8Rでは、2年目の滝川幸広(29=愛知)が〝らしさ全開〟の先行策で2着に粘り、1・2班戦初陣で幸先のいいスタートを切った。

 前受けから突っ張り先行に持ち込み、宮司周郎(1着)、西川弘資(3着)とのラインで上位を独占。「自分の競走ができて、ラインで決まったのは良かった。しっかり駆けて踏み直しもできた」と手応えを口にした。

 デビュー以来、徹底先行をモットーにブレずに戦い続けてきたことで「ハイペースで駆けられるようになってきたし、踏み脚も付いてきた」と成長につなげてきた。

 今期の目標は「S級点を取ること。そして先行で優勝ができれば」と力強く掲げる。その一方で「S級で戦ってきた人たち相手に、どこまで通用できるか」が次なる課題と見据える。

 2日目(6日)の準決9Rでは初日特選を制した前期S級の中村一将や、仁藤秀ら1・2班トップクラスとの対戦が早くも控える。「スタイルは変えるつもりはない」という理想の走りがどこまで通用するか――試金石の一戦になる。