日本競輪選手養成所(静岡県伊豆市)第129回生(男子72人)、130回生(女子21人)の入所式が13日、同所講堂で候補生の親族や関係者約130人が列席して行われた。

 4月に養成所の所長に就任した神山雄一郎新所長が式辞を述べ「諸君が競輪選手になれるかどうかはこの一年を頑張れるかどうかにかかっています。諸君の努力に期待します」と〝神山一期生〟となる一同を激励。また、自身の在校、現役時を振り返り「私も38年前に競輪学校(当時)に入学し、選手としては36年間一生懸命走ってきた。順風満帆とはいかなかったが、そんな時に励みになったのが同期の仲間の存在でした」と、養成所で築かれる同期との絆の重み、尊さを強調した。

 候補生を代表して山本真(32=神奈川)と前田真希(31=福岡)が、誓いの言葉を述べた。山本は「激励の言葉をいただき感激するとともに、競輪選手になる責任の重さを感じている。初心を忘れず自らを鍛え、日々努力していきたい」と一年の鍛錬を誓い、前田は「この日を迎えますます気が引き締まる思い。支えてくださるお客さまの期待に応え、多くの人に応援していただけるよう一日一日を大切に努力、精進します」と力を込めた。

 候補生は約10か月の教養、実技の訓練を経て、来年3月に卒業する予定。主な候補生には中村浩士(47=千葉)の長男・嶺央(れお・20)や中野慎詞(25=岩手)の実弟・大詞(だいじ・23)などがいる。