小松島競輪GⅢ「開設75周年記念 阿波おどり杯争覇戦」が3日、開幕した。12R初日特選は森田優弥が快勝。犬伏湧也と松井宏佑のもがき合いをまくり切って3連単12万円オーバーの波乱決着となった。

 オープニングレースで人気に応えたのは道場晃規(27=静岡)だ。初日1R1番車。鐘過ぎカマシから東龍之介と南関ワンツーを決め「責任感はありました。人気になることも考えつつ結果もだけど内容も、と思っていたし抜かれたのは悔しいけどレース内容は良かった」と〝期待枠〟に応えてみせた。

 臆することなく仕掛けられた要因の一つに岸和田GⅠ高松宮記念杯の直後という点がある。

「GⅠは赤板からとんでもないスピードだったし(そこからのGⅢ開催で)スピード差を感じたので余裕もありました」

 その前回は初戦と最終走を番手戦で臨んだ。「自力でやりたい」というのが大前提だが、メンバー構成の中でラインの力を最大限に生かすことを考えての結論。人の後ろを回ったことで「仕掛けてほしい時に(目標の選手が)行ってくれたりしたし、こういうことなんだなと感じました」。先頭の時とは景色が違う経験が自力の際にも生かせてくる。

 二次予選10RはS班の岩本俊介を背にする構成で「格上だし責任感はありますね」。昨年3月の伊東GⅢ決勝では岩本の前で発進役に徹してVに貢献というレースだったが、今度は自身の車番も確定板に点灯させる。