小松島競輪GⅢ「開設75周年記念 阿波おどり杯争覇戦」が3日、開幕する。太田竜馬(29=徳島)の地元記念は69周年で完全V、71周年でも優勝。この2回を含め出場した7大会で6回の決勝進出と抜群の相性を誇っている。昨年は不出場で〝外野〟から見守った。
「外から見たら思った以上に盛り上がっていましたね。走りたかった? うーん、重圧があるから走りたい気持ちと走りたくない気持ちは半々でした」
周囲の期待と自らの責任――。何度走っても襲い掛かる恐怖だが、だからこその達成感もある。3回目のVへ向けては「以前までと状況が違うので」と前置きしつつも「上(のレース)で走れるようにしたいですね」と静かに炎は燃えている。
3月玉野の落車で右鎖骨骨折を負ったが「最近の2場所もレースはできている。(骨折後も)しっかり休んでから練習もやった後で復帰したし、2場所目くらいからはイケそうな感じがありました」。ホームバンクの大一番を前に状態面が問題ないことは確認済みだ。
今開催は徳島勢が12人おり「同県が多いからいつもよりはピリピリしないでいけますね」と穏やかに過ごせるのも大きい。まずは初日の一次予選8Rをクリアし、「最終日、最終レースにいけるように」。その先には地元記念3回目、自身6回目のGⅢ制覇が――。