別府競輪のナイターGⅢ「開設75周年記念 オランダ王国友好杯」は8日、最終日を行った。12R決勝は守沢太志(39=秋田)が、番手有利に快勝。当地記念3回目、GⅢは一昨年12月の当地以来、通算5回目の優勝を飾り、V賞金560万円を手にした。

 これまでの当地での活躍もあって「ものすごく応援してもらって、ありがたかった」とファンの後押しがあった。レースでは新山響平が問答無用の前受け突っ張り先行。「準決で抜けていなかったので」と不安もあったが、渾身の差しで北日本ワンツー決着を飾った。

 昨年、S班から陥落し「最近は成績も下がっていたので、こうして勝ててうれしいです」と素直に喜んだ。待ち望まれるのはS班復帰だが、謙遜の男は一歩一歩で「後半戦をしっかり戦っていけるように」。別府の神に愛された男の笑顔は、花火とともに夜空に輝き〝守沢太志〟の名前をもう一度、知らしめた。