和歌山競輪GⅢ「第6回大阪・関西万博協賛競輪」は11日、2日目を開催した。二次予選8Rでは高久保雄介(36=京都)が連勝ゴール。好調の要因は〝食〟にある――。

 爆食い一番! 輪界屈指の巨体を誇る男が、食って食って食いまくる。「メッチャ食べました。そのおかげです」。二予8Rで1着をつかむと、自信ありの表情で振り返った。

 任せた脇本勇希が強烈なスピードで主導権を握った。後ろに付いていても「ピッチが上がったところを行きましたからね。さすが、と思ってました」と感じるものだった。だが、直線の入り口では失速してくる感もあり、まくりで迫ってきた黒沢征治に合わせて最後は踏み込んだ。

「無理やりバックを踏んで車間を切ったのできつかった。技術を身に付けなアカン」

 反省も交えてだったが、迫ってきた黒沢に踏み勝てたのは収穫だ。勝因は「初日の夜も爆食いしました。体重が戻っている分、良くなっている」と、夏バテで落ちた体が復活したからとのことだ。

「目に付くもんはすべて食べます」

 恐るべし、ビーストオブビースト…。3日目(12日)の準決10Rは近畿3番手で追走に専念するが、最後は野獣になって飛び込んでいく。