弥彦競輪GⅢ「開設75周年記念 ふるさとカップ」が10日に開幕。3年ぶりの開催となる〝弥彦記念〟に全国から強豪が集まり、4日間熱い戦いを繰り広げる。注目の新鋭・荒川達郎(25=埼玉)が一次予選6Rに登場する。
123期の在所1位にして卒記チャンプが、ついにS級に舞台に上がってきた。「(上がってくるのは)自分でも遅かったと思います(苦笑)」と自覚するように、誘導妨害の失格などもあってやや出世が遅れたが、その分チャレンジ、A級と実戦で長い距離を踏むなどしながら、着実に地力をつけてきた。
肩書きや競技実績、さらに落ち着いた見た目からは〝お堅いエリート〟感が漂うが、実は中身は純朴な好青年。「一人暮らしなのでほぼ自炊しています。本当は自転車の練習より料理の方が好きで…(笑い)」と包み隠さず明かしてしまうような素直さと愛嬌があり、それでいて気づかいや気配りもよくできるため、先輩からも後輩からも慕われている人格者だ。
脚力も人間性も折り紙付き。将来人気選手になる素質を秘めており、あとはこれから実績を積んでいくだけ。
〝123期は不作〟と巷で言われていたが、先日の小松島記念では同期の西田優大が記念Vを達成。123期のナンバーワンは「僕の1位は名ばかりですから(笑い)」と謙遜したが、同期の活躍は間違いなく刺激になっている。まずはS級初戦で大きく名前を売り込むつもりだ。