玉野競輪ナイターGⅡ「第21回サマーナイトフェスティバル」(優勝賞金3100万円・副賞含む)が19日、2日目を開催する。一次予選7Rでは中野慎詞(26=岩手)が快走した。コマ切れ線で警戒される戦いだったが…。

 誰もがこの男の出方をうかがっていた。赤板ホーム手前から、4つのラインが横に大きく広がり、その大外を回された。しかし「後ろから攻めることになったら、こんな展開になることもわかっていた。しっかり想定内で走れたかなと思います」と冷静だった。

 警戒されつつも慌てず、しかもそこから、やや強引にねじ伏せて主導権を奪い取った。「自分のレーススタイルとしても、しっかり主導権を取ってラインで決めるという気持ちでやっているし、そういう意識を持っている」と成田和也―大槻寛徳という46歳マーク巧者2人を信頼し、2着で二次予選Aに駒を進めた。

 前回の岸和田GⅠ高松宮記念杯から、約1か月ぶりのレース。その間は「流れが悪かったし、悔しい思いや自分へのいら立ちがあったが、1か月がいいリフレッシュになった。断ち切りたいと思っていた流れも、初日にいい発進を決めることができましたので」と、自ら流れを呼び込む走りだった。

 初登場の玉野も「軽く感じたし、体の感じもいい。自信を持って、熱いレースができるように頑張りたい」と2日目以降の戦いに力を込めた。