玉野競輪ナイターGⅡ「第21回サマーナイトフェスティバル」は19日、2日目を開催した。9R二次予選Aでは、佐々木龍(34=神奈川)がしぶとい番手戦で2着。ケガからの復帰戦ながら準決へと進出した。

 最初の二次予選Aとなった9Rは、3人が落車するアクシデント。その中で赤板ホーム過ぎから新山響平を叩き切った青野将大を追走し、佐々木悠葵のカマシには屈したものの、青野を残しつつ2着。2人で準決勝へ駒を進めた。

「青野君がしつこいくらいに行ってくれたし、ふだんから積極的なレースをしてくれている。そのおかげ」とパートナーを称えた佐々木。自身も「初日の1着で勢いに乗れたかな」とホッとした表情だ。

 6月岸和田GⅠの高松宮記念杯で落車し、今回が復帰戦。「思ったよりもダメージがあって、まともに練習できたのも直前になってくらい。正直不安があった」と話すが、それをカバーしたのは元トップレーサーの父・龍也氏のアドバイスだった。

「今の状態だし『勝つことよりもまず付いて行くこと。そこからできることを』と言ってもらって気持ちが軽くなった」。

 アクシデントのあったレースでも「何があるかわからないのが競輪だから、と言われている」。父の金言を胸に、準決勝もラインをしっかり追走しチャンスをつかむ。