岸和田競輪のF1「おトクにPLAYオッズパーク杯」が19日に開幕する。前検日、ひときわ注目を集めたのは、S級デビュー戦となった5月川崎決勝での落車から復帰戦を迎える山崎歩夢だ。
その川崎では予選、準決を危なげなく突破。「自分的に納得いく内容だった」とS級でも十分に戦える手応えをつかんだが、決勝の落車で左膝の半月板とじん帯を損傷。「2、3週間は動けなかった」という重傷だったが「100%戻ってはいないけど、ここ(岸和田)から走れるかな」と、復帰までこぎつけた。
デビューからまだ1年が経ったばかりだが、アクシデントが付きまとう。本デビュー場所の2024年7月いわき平で早期追い抜きによる失格で、いきなり4か月のあっせん停止を経験。その後、怒涛の18連勝でS級特進を決め、さあここから、というときに今回の落車で再び立ち止まることに…。
それでも本人は「そういう運命なのかなと」といたって冷静に受け止める。「自分のミスで起こしたことなので。できるだけ注意して。防げるところなので」と前を向く。
初日は予選メインの11Rで菊地圭尚―小埜正義の前で風を切る。「大きいレースも控えているし、しっかりつなげられるように」。初のビッグ出場となる8月オールスター(函館)に向け、再び歩みを進めていく。