玉野競輪ナイターGⅡ「第21回サマーナイトフェスティバル」は20日、準決勝をメインに3日目を開催した。10Rでは太田海也(25=岡山)が地元ファンの大声援を背にうれしい決勝進出。今節一のラッキーボーイがファイナルでも大暴れを狙う。
崖っぷちから這い上がって来た。初日5着で本来なら一次予選敗退だったが、特選で落車や失格が出たため繰り上がっての二次予選進出。そこを2着で勝ち上がっての準決勝だった。
正攻法から南関ラインに叩かれ、さらに外側を志田龍星―浅井康太の中部勢にフタをされる厳しい展開の中、打鐘3角で志田を強引にどかして主導権を奪った。文字通り決勝への扉をこじ開けた形だった。
「3番手だけは取られないように意識して仕掛けました。志田さんが来たのは想定外だったけど、こじ開けたところは正直記憶にないですね」と、無意識の中で勝利をつかみに動いて行った。番手の清水裕友にはかわされたものの、2着で地元GⅡのファイナルをつかみ取った。「清水さんに自分が勝つように走れと言われていた」と、ラインの力も大きかった。
地元ファンの後押しもあった。「もしかしたら今までで一番すごい声援だったし、決勝へ向けての弾みにもなった」と話した後で「明日(決勝)も声援を浴びたいですね」と笑った。準決を超える大声援を背に、先頭でゴールを駆け抜けるつもりだ。