玉野競輪ナイターGⅡ「第21回サマーナイトフェスティバル」(優勝賞金3100万円・副賞含む)が18日から4日間の日程で開催される。
前検日に脇本雄太の欠場こそあったがS級S班8人を筆頭に全国から精鋭たちが集結し〝夜王〟の座を競う。今年から概定が変わり、これまでの3日制から4日制となり男子選手のみの12R制で行われる。真夏の夜の祭典は盛り上がること必至だ。
一次予選6Rに出走する末木浩二(33=山梨)は今、最も勢いがある選手の一人だ。
前期ラストの岸和田GⅠ高松宮記念杯では初日に落車がありながらも、自身初のGⅠ決勝進出を果たした。そして、けがも癒えた地元地区の弥彦記念では初の記念制覇を達成した。
「3着までに入れれば、と思ったが優勝できてうれしいですね。競輪祭にも出たことがなかったので、権利を取れたのもうれしい」
競走得点も110点に迫るまで上昇。「もちろんキャリアハイです」と笑った。
要因について聞くと「力がついたとは思っていないんです。番手戦も増えてきているし、ラインのおかげで勝たせてもらっている」と、控えめに話す。加えて気を配りだしたのが体のケアで「疲れを取るということを今まで以上にやり始めたことで、自転車との一体感が出ましたね」と分析する。
状態面も「決勝に上がった5月の福井くらいから良くなってきていた」という。記念覇者として挑むGⅡサマーナイトフェスティバルだが「決勝うんぬんよりも、一戦一戦しっかり走りたい。やることはいつも通り、流れの良さをそのままに、ですね」と、あくまで平常心を強調していた。