127期、128期の新人選手を紹介する「Challenge! 新人競輪選手紹介」。今回はママチャリ女子高生からプロの道に進んだ赤池七虹(ななこ、22=静岡)をピックアップした。

 ガールズケイリンへの道は好きと偶然から始まった。幼少時代から自転車が好きで、高校生の時に〝ママチャリ〟にハマった。「それでいろんなところに遠出したりしていました」。将来のことを考えた時、知り合いに「競輪選手という道があるよ、と教えてもらいました」。

 そこで偶然の出会いが訪れる。現在の師匠である落合達彦が近所に引っ越してきたのだ。「めっちゃ近いんですよ(笑い)。自転車競技も未経験だし、イチから面倒を見てもらいました」。競輪選手養成所には3回目で合格。その生活は「受かるまでがしんどかったし、今から考えると養成所はきついメニューだったけど、練習は楽しくできました」。

 しかし、卒業記念レースで落車を経験。実はそれまで養成所でも落車が多かったという。「卒業してすぐに腰に疲れから来る痛みが出て、ルーキーシリーズ以降は痛みこそなくなったけど養成所で落車が多かったことで(コースに)突っ込んでいくことへの恐怖心が出てしまった」。加えて本デビュー後はレースの違いにも戸惑った。競技経験がほぼなく、経験値が圧倒的に不足していた。

「レースも見ているけど、ポイントをつかめてなかったと思います」

 転機は昨年9月から2か月間のあっせん自粛期間。反省しつつ練習に集中した。「ここで並走の練習をしっかりできました。レースをイメージして走るようになった」。レースの見方も「多く見るようになったし、先輩のアドバイスを受けつつ見るようにもなった。おかげで養成所からの弱いポイントを、少しずつクリアできるようになったと思う」。今年初戦のいわき平でデビュー初勝利を挙げ、2場所後の玉野では初の決勝進出と、師匠の落合も驚くほどの進化を見せる。

 普段は師匠や同門の野寺姉妹(楓、梓)、鈴木奈央、久米詩らと練習している。以前は引退した山口真未さんとも練習していたという。「成績が上がってきているのは自分がいろいろ考えてやってきたことに加えて、周りの方々のおかげだと思う」と話すが「でも、まだやれる」とも。今後の目標を聞くと「まずは目の前のことをひとつひとつ。初勝利、初決勝は達成できたし、初優勝を目指します」。ママチャリ女子高生の進化はまだまだ終わらない。

【Q&A】

 ――休日の過ごし方は

 赤池 あまり思いつかないですね。家でゴロゴロしたり、温泉に行ったり、おいしいものを食べに行ったり…。お肉やお寿司やパスタとか。

 ――温泉はどのあたりに

 赤池 遠出はあまりせずに、伊豆近辺ですね。

 ――趣味という趣味はあまりない?

 赤池 そうなんですよ。あ、カフェに行くのが好きです…って、食べ物ばっかりですね(笑い)。

【赤池の師匠・落合達彦の話】デビュー当時は落車とかの恐怖心からかビビっていたけど(2か月の自粛期間で)意識が変わったのか、復帰戦から全然ビビらなくなりました。もともとまじめで、ちょっとずつ成長がうかがえるので楽しみです。

☆あかいけ・ななこ 2003年5月21日生まれ。静岡県出身。162センチ、57キロ。養成所順位14位。師匠は落合達彦(96期)。「七虹」には輝いてほしいという意味が込められ「画数が全体で24画なのはいいと言われたみたい」。最近はアーティストのちゃんみなが推し。「まだライブとかは行ってないし行ってみたい」。