取手競輪GⅢ「第1回ワールドサイクリスト支援競輪」が12日、開幕した。地元の横山尚則(34=茨城)が長期欠場明けの一戦に挑んだ。

 今期初出走で競走得点は0・00。文字通りゼロからの再出発となった初日8Rを華々しく1着で飾った。右肩鎖関節の脱臼で迎えた中153日での実戦は「いつも通りが難しい状況」だったが、3連単25万2650円の高配当演出で地元ファンの喝さいを浴びた。

 前を託した荒川達郎が鐘2センター付近からの南潤のカマシに素早く反応。イン粘りしてくれたことで勝機が生まれた。「荒川君が後手を踏まない、いいレースをしてくれたおかげ」。踏み出しこそ口は空いたが、しっかりと追走。後続が迫ってきた最終3角過ぎに外へ持ち出し、ゴール線まで踏み切った。

「良く伸びてくれました。緊張で硬さもあったけど、いい一走になった」

 復帰に向けて練習や新車のセッティングを出すのに河野通孝や鈴木謙太郎、吉田拓矢らが力を貸してくれた。「変に考えず、目の前のレースだけに集中する。終わって仲間たちにいい報告ができれば」。そう言って白い歯をキラリと輝かせた。