取手競輪GIII「第1回ワールドサイクリスト支援競輪」は12日に開幕し、一次予選11Rでは長田龍拳(25=静岡)が力強いまくりで1着スタートを切った。今開催直前の9日に静岡・星稜高でもともに汗を流した同級生で125期の阿部俊さんが急逝。「気持ちが落ち着かない中でのレースでした」と偽らざる心境を明かした。

 阿部さんが亡くなった9日は、一緒に誘導員検定を受けていた。「2人で行って、阿部が先に走るというので見ていたら意識を失って…。原因も分かっていません。何しろ突然のことで…。阿部とは(渡辺)雅也と3人で高校時代から頑張ってきた仲でした」。心の整理がつかないのも無理はない。

 それでもレースに臨む以上は全力を尽くす。そもそも今回はインフルエンザによる欠場明けで少なからず不安もあったが地元を背にまくり一閃。「いつものように先行できなくて、まくりになってしまったけど、気持ちで乗り越えられました。感覚的には悪くない」と及第点のレースで一次予選をクリアした。

 いみじくも13日の9R二次予選では長田が前で渡辺とコンビを組む。実際に3番手を固めるのは佐藤龍二だが、長田は「後ろに阿部がいると思って、阿部の分まで頑張りたい」と力を込めた。