高知競輪のナイターGⅡ「第22回サマーナイトフェスティバル」は19日、3日目を行い、決勝のベストナインが出揃った。

 あふれる涙をこらえられなかった。新田祐大(40=福島)は、高校時代に存在を知り、常に背中を追ってきた伏見俊昭さんが、18日の松阪決勝での落車による頸髄損傷のため19日午前に急逝。訃報に接したのは、準決勝3着で決勝進出を決めた直後のことだった。

 完全優勝を飾った直前の函館では、初日特選と準決勝でラインを組んだ。開催後には珍しく打ち上げを行い「(山崎)歩夢君が頑張ってくれたおかげで優勝できました。みんなで高めあって行きましょう」と酒を飲んだという。

悲しみをこらえ、言葉を絞り出す新田祐大

 それから9日後の悲報に言葉を詰まらせ、嗚咽した。

「ナショナルチームでも一緒だったし、思い出は語りつくせないほどたくさんある。競輪でトップ選手だっただけでなく、競技者として五輪出場権はつかみ取れるものなのだと教えてくれた。常に結果を求め続けてきた人だし、学んだことに応えていくことで喜んでもらえると思う」

 頂上決戦は単騎で臨むことになった。「連日、前の後輩と後ろの先輩に助けられている。上になればなるほど一緒に決めるのは難しい」とも感じている。どんな難局でも勝利を目指す――。伏見さんの教えを決勝の舞台で体現する。