高知競輪ナイターGII「第22回サマーナイトフェスティバル」は20日、最終日を開催した。決勝は四国2段駆けの3番手を確保した吉田拓矢(31=茨城)が直線抜け出してGII初制覇。優勝賞金3400万円(副賞含む)を獲得した。北日本の思いを背負って戦った新田祐大は内強襲も2着が精一杯。3着には不発になった脇本雄太後位から古性優作が突っ込んだ。
丁寧に、的確に、鋭く。熱気に燃える500バンクを冷徹な走りで駆け抜けた。だが、反省の言葉がある。
「後ろ2人付いてもらってこのレースでは悔しい。展開的に真杉(匠)が前でも(坂井)洋が前でも、勝っていたと思う。せっかく付いてもらっていたので、ラインで決まる走りをしたかった。喜べる内容ではない」
課題が残る戦いとなったが、これも競輪。敵もあっての、ことだ。仕掛けに行けないほどの戦いを四国の2人はした。「新田(祐大)さんは入れたくなかった」と厳しく3番手を確保したが「犬伏(湧也)より先に仕掛けたかったけど、石原(颯)がかかっていた。それに犬伏が出ていってからもすごいかかっていた」と隙は生まれなかった。
勝ち切ることはできたが、より目指さないといけないレベルが見えた。「すぐに(松山)オールスターもあるし、その後の戦いもあるので」。関東でどう競輪界を席巻していくか、そこに立ち向かう近年で、課題はより明白となった。
少しだけ「GIIは勝てていなかったのでうれしい」と口にはしたが、さらに強くなることを求めることしか頭にはない。グランプリ出場も決定的な位置にいるが「意識はしていない」。見えているのは目の前の戦い。そして今の自分自身の姿。完璧といっていいほどの安定した強さを誇るが、第22代夜王はこれからさらに成長する姿を見せていくだけだ。