岐阜競輪ナイターGⅢ「開設77周年記念 長良川鵜飼カップ」が26日、開幕する。初日特選では脇本雄太(37=福井)が山口拳矢に任せるサプライズの並びが出現した。
ワッキーが他地区の自力に付ける――。近畿同士でもよほどの覚悟を示さなければ後輩の前回りすら許さなかった男が下した驚きの決断に、検車場は一気にザワついた。その思いを脇本は淡々と説明した。
「地区に関係なく前で頑張りたいと言う人に付いてみたい思いはずっとありました。いずれやることになるのだから早い方がいいのかなと。新しいことをやりたいという興味本位の部分もありました」
当然ながら、この決断への反響は大きい。これまで上位で戦う近畿の自力型が他地区の選手に付けるケースはほとんどなかった。脇本はそれについても「これが近畿の中でどう受け取られるか、というのはあると思う」とやんわりと触れた上で「自分なりの意思表示です」と続けた。
今回の並びは脇本が単騎だからこそ実現した限定的な側面もある。山口とは何度も一緒に練習した間柄でもあり「前でやりたいと言われたら断りづらいものです」と、親交ある山口への〝親心〟ものぞかせた。今後のキャリアにも大きな意味を持つ決断の結末に、熱い視線が注がれている。