川崎競輪G3大阪・関西万博協賛「開設75周年記念 桜花賞・海老澤清杯」は前半戦を終了。3日目の6日は準決3番勝負を迎え、地元の内藤秀久(42=神奈川)は11Rに登場する。
穏やかに決勝進出を目指す。準決の番組が発表され、3つのレースがある中で「青野(将大)と2人ですね…」と構成的には厳しいものはあった。普段なら闘志を表に、「ヨシ!」となるところだが、それは静かに内に秘めた。
初日(4日)の一次予選6Rを終えてからもリラックスムードだ。金ケ江勇気、塚本大樹の九州勢の強襲に遭い3着も「ラインで上がれるように考えて」とレースの中での対応を冷静に振り返っていた。そして「追分まんじゅうを食べて体が重かったので、節制します(笑い)」と川崎名物の話をまじえて和やかに笑ったものだ。
前回立川の準決で落車しているものの「練習はしっかりやってきた。練習をやってきた、という自負だけで走っている」と体をいじめ抜いて参戦してきた。落車後でもしっかり準備してきたからこそ、落ち着いている。
2日目(5日)の二次予選9RはS取りに失敗したもののド根性で強引に前受けを奪い返すなど、気合の入りようは明らかだ。平素の落ち着きとレースでの燃える走りのギャップこそが、年齢を重ねた内藤の魅力。
苦しいメンバー構成だが、経験を武器に決勝の切符をもぎ取る。