川崎競輪FⅠ「報知新聞社杯争奪戦」は29日に2日目を行い、山岸佳太(35=茨城)が10R準決を制して決勝一番乗りを決めた。優出は6月熊本以来で約2か月ぶり。最終日(30日)の12R決勝に向け「本命は松井(宏佑)か嘉永(泰斗)だろうけど、自分に期待せず頑張る」と不敵な笑みを浮かべた。

 準決は展開も向いた。打鐘付近から月森亮輔―三ツ石康洋の中四国2車と福永大智―山田久徳の近畿2車が主導権争い。茨城3車の先頭を託された山岸は後方で戦況を見定め、月森の番手を奪った福永が最終2角からまくった上をまくり、鈴木謙太郎―山下渡とワンツースリーを決めた。

 単騎で臨んだ初日特選は最終3角5番手からのショートまくりで2着。この日は「立ち上げがもう少し欲しいかな」と課題を挙げつつも「スピードのノリも悪くなかったし、カカリは良かった」と一定の手応えはつかんだ様子だ。

 確かに決勝で人気を集めそうなのは地元の松井とピンピンで勝ち上がった嘉永だが、GⅢの優勝回数では山岸も3回で2人とは互角だ。初日特選と同様に人気の2人が前でやり合えば、山岸の一角崩しがあっても不思議ではない。