福井競輪の令和6年能登半島地震復興支援GⅢ「開設74周年記念」(不死鳥杯)が20日に開幕する。12Rの初日特選は福井の誇りでもある輪界最強の脇本雄太(35=福井)や〝新・夜王〟の真杉匠(25=栃木)が人気を集めそうだが、山田庸平(36=佐賀)も虎視眈々とチャンスをうかがっている。
出場権を持っていたGⅡサマーナイトフェスティバル(SNF)は「風邪をひいて体調を崩してしまい、間に合わなかった」と無念の欠場。それでも「もう大丈夫です!」と顔色も良くなり、元気よく今回の決戦の地に乗り込んできた。
病み上がりだが、デキには自信を持っている。「練習の感覚は良かったんですよ! 雨でバンクにあまり乗れなかったり練習量が足りていないっていう事実はあるので、その影響がどこかで出てきてしまうかもという不安はあるけど、日に日に良くなってくるのかなって。あとは実戦で動けるかどうかです」
初日特選は九州1人という構成に「単騎でやります」と即答。「調子を計る意味でも、どこかで自力を出せれば。何もしないってことがないように、しっかり見せ場をつくります」と力強く宣言した。日本を代表する先行選手がそろったことで、激しい先行争いが繰り広げられる可能性が高い。単騎で脚をためる山田が展開を突いて波乱を演出するシーンも十分ありそうだ。