松戸競輪ナイターFⅡ「オッズパーク杯」が4日、開幕した。注目の127期早期卒業生・市田龍生都(23=福井)は5Rを快勝。デビュー戦を白星で飾り、順調にプロ第一歩を踏み出した。
期待通りの圧勝だ。後ろ攻めから王道の抑え先行で、残り2周半では先頭。よどみなく駆けて流れを支配すると、ラスト半周では番手をキープしていた黒滝太翔も突き放してみせた。
「(周回位置が)前でも後ろでも誘導退避のタイミング(残り2周半)で前に出ようと思っていた。自分の力におごらず赤板では後ろを警戒して、誰も来させられないようにペースを上げました。やることは8割方決めていて、予想外のことが起こらない限りは大丈夫だと思って臨みました。1着取れたし、ひと安心です」
初めて経験する有観客でのレース。発走台についてファンの声援を全身で浴び、プロになった実感が湧いて奮い立った。
「発走機で自転車にまたがって前を見たら、お客さんが『ワー』ってなってびっくりした。同時に期待に応えたいな、と思いました。選手としてデビューしたんだなと。やっとプロとしての実感が生まれました」
まずは順調な滑り出し。自己採点は「力は出せたので80~85点」としつつ「親父(佳寿浩氏)だったら70点ぐらいじゃないですかね。あまり褒めないので」と笑った。
残り2周タイム20・2秒ー19・5秒(上がり10・0秒)は1・2班戦をもしのぐハイラップ。無限の可能性を感じさせるスーパールーキーが、確かな一歩を踏み出した。