函館競輪のナイターGⅢ「五稜郭杯争奪戦」は14日、開幕する。前日検査の13日には地元の北日本勢を中心に、参加108選手が臨戦態勢で北の大地に集結した。その中で静かに闘志を燃やしているのが、昨年末までS班の大役を務めた犬伏湧也(30=徳島)だ。

 前走のGⅠ日本選手権(平塚)は散々な結果に終わった。特選スタートながら6着、6着で二次予選敗退。その後の負け戦でも7着、6着と振るわなかった。「ダービーは力不足でした」。全選手が目をギラギラさせながら一つでも上の着を目指す中で、らしさを出せずに埋没した。

 大会後には師匠の小倉竜二と食事の場を設け、ダービーでの反省を踏まえた濃密な話し合いをしたという。「しっかりと自力を出す」との前提は不変でも「展開や組み立てなど、いろいろ臨機応変に対応していかないといけない」と言い、目の前に立ちはだかる壁を乗り越えるための方向性を模索している。

 ダービー後も気を抜くことなく「練習の強度を上げた」。迷いがあったというフレームも優出を果たしたGⅠ全日本選抜(熊本)で使用していたものに戻す。それもこれも「ダービーでのモヤモヤを払拭したい」との思いからだ。

〝シン犬伏〟の第一歩となる12R初日特選は松浦悠士に前を託された。「重たいこともあるけど走りやすいイメージがある」という函館バンクで出し惜しみすることなく全力を尽くす。