川崎競輪FⅠ「JC×HPCJC ウィンチケット杯」は3日に開幕し、初日7Rのガールズ予選1で成長著しい124期の宇野紅音(21=岐阜)が2着と奮闘した。
レースは久米詩が打鐘4角で先頭に立ち、宇野は4番手で追走。最終2角付近で仕掛けるも「詩さんの外で並走になったら着外もある。まくり切る自信もなかった」と冷静に立ち回り、直線で伸びて久米に迫った。
組み立てには「うまくいかなかった」と不満を漏らしたが、状態は悪くない。「脚は思っていたより軽かった。調子はいい」と表情も明るい。直近は前走の1月小倉まで5場所連続で優出中。競走得点は52点台をキープし、今期だけなら53点を超えている。
好調の要因を尋ねると迷うことなく「熊谷芽緯ちゃんの存在が大きい」と同期の名前を挙げた。「芽緯ちゃんは競輪選手養成所の時から先行していたし、気持ちも強い。今は冬季移動で岐阜に来ていて影響を受けています」。まくりの決まり手が増えてきているのも、ライバルから刺激を受けて精進している成果だという。
4日の6Rガールズ予選2では実力者の柳原真緒に挑む。「6番車は推し(なにわ男子の大橋和也)のカラーで縁起がいいんです。むふふ。1着が欲しいです」。屈託なく笑う21歳は闘志を内に秘めて成長し続ける。