久留米競輪ナイターFⅡ「おトクにPLAY! オッズパーク杯」は24~26日の日程で開催される。今シリーズはA級1・2班戦、チャレンジ、ガールズの3本立てで行われる。23日は前検作業が慌ただしく行われたが、取材ゾーンに懐かしい選手がやってきた。

 久留米ガールズの遥山夕貴(旧姓梅田、38=福岡)が2019年9月松戸以来、6年3か月ぶりにバンクへ帰ってきた。

 福井支部の108期生として2015年7月豊橋競輪場でデビュー。翌2016年10月松戸では待望の初勝利を挙げた。2019年6月に福岡支部へ移籍した後に結婚。2度にわたる出産、育児でレースから遠ざかっていた。

 今期(2025年後期)が3期目の代謝対象。規定の競走本数をクリアできないため、今年いっぱいで現役生活を終えることになる。「このまま(辞めることも)できたが、最後のけじめとして支えてくださった人、応援してくれた人に感謝して」カムバックを決意した。5歳になる愛娘の「見てみたい!」の声もママを奮い立たせた。

 3か月前から練習を再開。忘れていた感覚をちょっぴり思い出した。免許認定の試験も無事にクリアして復帰にこぎつけた。23日の前検作業は留守の間に様変わりしていて対応にあたふた追われながらも何とかゴーサイン。

 約10年間の現役生活、ラスト3走に「力の限り頑張りたい」と話した。幸せな家族に包まれた今の生活があるのはガールズケイリンの世界があったこそだ。

 クリスマスシリーズとなる今開催。ママが娘と2歳の息子に至極のプレゼントを贈ってくれる。