12月29日に平塚競輪場で開催される「ガールズグランプリ2025」の共同会見と前夜祭が19日、都内のホテルで行われた。車番も決定し、大一番への期待感、緊張感が高まってきた。

 佐藤水菜(27=神奈川)が前人未踏の年間グランプリスラムの大偉業に挑む。今年は新設された女子オールスターを含む4つのGⅠを圧倒的な強さで制し、10月の世界選手権ケイリンでは連覇を達成。国内外で大活躍のメモリアルイヤーを「自分自身が成長できて、順調に行き過ぎた1年」と振り返った。大本命で臨んだ昨年はよもやの2着。「出し惜しみせず、自分のタイミングで仕掛けて優勝を狙います」。生まれ育った湘南の地で、今年は最高のサトミナスマイルをファンに届ける。

 対抗格と目されるのが梅川風子(34=東京)だ。大舞台ではサトミナの後塵を排し続けたが、GⅠを除く一般開催は負けなしの18Vと勝ちまくった。競輪祭後はレースを走らず計画通りに調整。「今年で一番いい自分を」と意気込んだ。

 児玉碧衣(30=福岡)にとって、今年は練習方法を見直し、新たな気持ちで自転車と向き合う転機になった。直前の武雄は決勝2着と取りこぼしたこともあり「新車でレースをしようと決めて練習しているところ」。大一番に向けては「今年一番いいレースを」と力を込めた。