3年ぶりに本場で開催された広島競輪GⅢ「開設73周年記念 ひろしまピースカップ」は23日、決勝戦が行われた。決戦を制したのは地元の松浦悠士(35=広島)。今月の佐世保記念以来、GⅢ通算24回目、広島記念は5回目の制覇を果たした。2着は町田太我、3着は清水裕友。

 ファンの大声援が最大の味方だった。打鐘を合図に町田が一気に踏み込む。「完ぺきにたたけるな、という加速。決勝が過去イチ強かったのでは、というくらい」。最終ホームで前に出ると、自力に変化した清水も3番手までがやっと。

 最後は余裕を持って松浦がかわし、昨年の玉野代替開催に続く連覇を決めた。「ラインのおかげ。ワンツースリーが決められず、事故になったのは残念」と、落車した大川龍二(再乗8着)を気遣った。

 苦しんだ2025年をいい形で締めくくり「ケガもあったが、技術不足や未熟さ。それがないようにしていけばS班復帰できると、自分を信じて頑張りたい」。ファンの前でも「(赤いパンツで)戻ってきます!」と力強く宣言した。

 なお、改修工事を終えて3年ぶりに本場開催となった広島記念は4日間で69億7931万7100円を売り上げ、目標の63億円を6億円以上上回った。入場も4日間で1万2426人と大盛況のうちに幕を閉じた。