取手競輪FⅠ「関東カップ・報知新聞社杯」は10日、開幕する。注目は2023年11月の前橋以来、487日ぶりのFⅠ戦に臨む深谷知広(35=静岡)だ。
昨年末でS班から陥落したものの、その強さや存在感は変わらない。今期は2月に21年の静岡移籍から4度目の正直で地元の静岡記念を制し、直後のGⅠ全日本選抜(豊橋)では決勝に単騎戦で挑み3着と健闘。さらには今月に入って名古屋記念Vと立て続けに〝古巣〟でも結果を出してきた。
今回は久々の7車立てながら「徐々に慣れていければ」と特に気にしている様子はない。次走の伊東GⅡウィナーズカップ(20日開幕)や4月末の名古屋GⅠ日本選手権を見据えた練習の影響から「多少の疲れはあるかな」と明かしたが、不安材料になることもないだろう。
12R初日特選は「連係は何回かあるし、いつも頑張ってくれる」という同県の大石剣士に前を託す。道中はきっちりと後輩をガードし、最後に貫録を見せつける。