大垣競輪のGⅢ「第12回大阪・関西万博協賛競輪in大垣」は15日、二次予選をメインに2日目を開催した。
特選スタートの実力者・桑原大志(49=山口)にとって、二次予選6Rは自在タイプの吉田智哉に付ける番組。三分戦の第三ラインという厳しい扱いだった。だが、ここで〝伏兵コンビ〟が奮起する。
吉田が「『好きに走っていい』と言われたけど、桑原さんとは初連係だったし後ろを信頼して思い切って行こうと」と、あまり見せない先行勝負に出ると「吉田君の距離じゃないのに行ってくれて気持ちがうれしかった」と大仕事で応えて2着に食い込み、3着に粘った吉田との勝ち上がりに成功した。
近況はネガティブな発言が多かったが「自転車に芯が入ったというか不思議な感覚。ここ最近で一番のアタリが出た」と安堵。そして普段は冗談を言うことも滅多にないが、1着の阿部拓真が近くを通ると「くそ~、阿部拓真め! 俺の貴重な(今年の)初勝利を奪って!」と物を叩きつけて悔しがるパフォーマンスまで披露した。それだけ手応えをつかめたことがうれしかったのだろう。
最後は表情をグッと引き締めて「これなら初日のようなみっともないレースにならないかな。しっかり頑張ります」と準決へ気合を入れ直した。