豊橋競輪FⅠ「ヤマサちくわ杯」は22日、2日目を開催した。ガールズケイリン予選2では、初日3着の高橋梨香(45=埼玉)が1着で巻き返しに成功。決勝で自身が持つガールズ最年長優勝記録の更新に挑戦する。

 本調子にはなくても、経験に裏打ちされたテクニックがある。初手は後方ながら、周回中に位置を押し上げ3番手をキープ。後ろの渡口まりあを警戒して単調な流れを誘発すると、2番手から飛び出した東美月をきっちり逆転した。ライバルの動きを封じつつ、相手の力も利用する。10年を超えるキャリアのなせる業だ。

「踏み込んでも思ったより進まないし、いつもより体が重い感じがする。体のケアをしっかりしたいですね。レースに関してはうまくいきました」

 ガールズ転向前に愛知県知立市で会社員として約10年間過ごしたこともあり、当地は高橋にとって第2の故郷。「当時の知り合いとは今でも会ったりするし、応援もしてくれる。帰ってきたなという感じもあります」と、高橋も特別な思いで〝地元戦〟に臨んでいる。

 優勝すれば、先月高松で自身が更新したばかりのガールズ最年長優勝記録(45歳1か月)も塗り替えることになる。「名古屋も豊橋もまだ優勝したことがないんですよ。記録? それも頑張ってみます」。脚力だけでなく枠の利、地の利、経験の利…。すべてをミックスさせた総力戦で、混戦の一番を勝ちにいく。