函館競輪ナイターGⅠ「第68回オールスター競輪」は15日、4日目を開催した。嘉永泰斗(27=熊本)は10R準々決勝を2着で準決進出。今シリーズは一段階レベルアップした走りを見せている。

 準々決勝Aで連係した荒井崇博は「この1、2か月、泰斗の調子はいいとみていたけどオリオンで軽く行けたことで覚醒したと思う」と息を弾ませた。今シリーズの嘉永の走りは、快調そのものだ。

 嘉永自身は「この1、2か月は悪くはないって感じですかね。ただ、サマーナイト(玉野)で試したいことが見つかって。セッティング面なんですが、終わってからそれを煮詰められたのが良かった」と感じている。心身が戻ってきたところに、自転車もかみ合い覚醒につなげた。

 大きな目標がある。来年2月に地元・熊本で開催されるGⅠ全日本選抜で結果を残すことが、求められている。ファンの期待もだが、自分自身もそこに向かって突き進む覚悟で戦っている。「それに向けて」――。

 GⅡの決勝には勝ち上がったことがあるが、GⅠではまだない。今回、GⅠ決勝に乗ることでムードも変わってくる。一昨年5月には記念をバンクレコード更新で優勝したこともある当地で、つかむしかない。準決はもう一度荒井との連係、渾身の仕掛けで決めてみせる。