函館競輪ナイターGⅠ「第68回オールスター競輪」は13日、10、11Rのオリオン賞レースをメインに2日目を迎える。10R出走の窓場千加頼(33=京都)は前回までの流れをひとまずリセット。気分を新たに初戦に臨む。

 6月岸和田GⅠ高松宮記念杯はよもやの5走すべて9着と、信じられない結果に終わってしまった。6月別府記念の初日に8着をしての途中欠場は気管支炎で、体の不調が長引いてしまった。加えて「自分は気持ちが大事なタイプなんで。落ちてしまっていた」といいところが一つもない状況だった。

 前検日、晴れ渡る北の大地で悩んでいた顔つきはどこにもなかった。「岸和田の時は賭けてくれたファンの方に申し訳なかった。その後はトレーニングをすることですっきりしてきました」と練習に打ち込んだことが、浮上の一歩だった。その一歩に導いてくれたのが近畿の仲間で「古性(優作)さんとか一緒に練習させてもらって、心が救われた。あそこで1人でいたら…」と引き上げてくれたことに感謝する。

 ファン投票で走れるオリオン賞レースは10Rを走る。ここも仲間に託し、いい結果につなげる。「寺崎(浩平)君をしっかり追走することに集中して」。昨年のブレークはひとまず忘れ、はい上がって来たあの頃を思い出す。もう一度、はい上がる。