宇都宮競輪場でナイター開催で行われているガールズGⅠ「第1回女子オールスター競輪」(V賞金880万円※副賞含む)は8日、初日の熱戦を行った。
吉川美穂(32=和歌山)はオールガールズクラシックで2023年の松戸大会と2024年の久留米大会のGⅠ準V2回という実力者だが、久々に〝やってくれそう〟な気配だ。
「今年はGⅠで全然活躍できていないけど、直前は久々に間隔が空いて、しっかり練習できた。その成果を結果に結び付けられれば」と前検日に意気込みを語っていたように、今回は自信を持って参戦してきた。
ところが、予選7Rは勝負所で内に詰まる大ピンチに…。「被る前に自分から仕掛けたかったけど…。反省しかない」と唇をかんだが、苦し紛れに内を突くと、直線の接触で前輪が全損するアクシデントにもめげず3着で入線。なんとか準決の権利をもぎ取った。
レース内容こそ悔いていたが「脚は今年一番いい状態だと思う」とデキの良さは確信に変わったようで「調子の良さを生かせるように、今度こそ力を出し切りたい」と言葉に力を込めた。
タテ脚の鋭さはもちろん、勝負勘や位置取りのうまさもセールスポイントで、相手が強くなるほど魅力が増すタイプ。準決12Rは機敏に立ち回って、1年4か月ぶりとなるGⅠ決勝の舞台へ進む。