函館競輪ナイターGⅠ「第68回オールスター競輪」は14日、3日目を開催。北津留翼(40=福岡)は9Rの二次予選Aで1着とし、準々決勝Aへ勝ち上がった。

 打鐘から駆けているのは中野慎詞。そこを…。「えっ、行けるの? えっ、出切れるの? って後ろでたまがって(※九州の方言で驚く、という意味)ました」。嘉永泰斗が強烈な加速と伸びで先頭に躍り出るのを、興奮して追走していた。何度も「泰斗君がすごかった。すべて泰斗君のおかげ」と繰り返したが、初手でSを決めた北津留のワンプレーも光っていた。

 2日目11Rのオリオン賞レースは「みんなが強過ぎた」と完敗を口にしていたものの、同じような力の選手が揃った戦いを「サンを修正して」対応できるレベルには持ち込んだ。「もうちょっといじるかは考えて」。ニコニコしていても自転車に関する知識と対応力は世界屈指の評もある。

 状態を整え、4日目(15日)9Rの準々決勝Aは目標の伊藤颯馬に準決進出を託す。