豊橋競輪FⅠ「シン・TIPSTAR杯」は14日、開幕する。29日開幕のGⅠ日本選手権競輪(名古屋)に向けてトップ選手たちが状態を上げつつある中で、泰然自若としているのが12R初日特選に名を連ねる窓場千加頼(33=京都)だ。

 今開催で4月のFⅠ戦は3本目。平塚は準決で快勝しながら決勝は7着に沈んだが、追加参戦だった前回四日市では完全Vと貫録を示した。そこから中3日と日程的にはタイトでも「普通に練習してきた」と疲れは微塵も感じさせない。

 昨年は8月のGⅠオールスター(平塚)での準Vなどビッグ戦線で活躍。12月には佐世保で記念初Vを飾るなど大ブレークし、年頭には「今年はGⅠで活躍できるようにと思っているし(GⅠを)優勝するくらいの気持ちでいます」と力強く語っていた。もちろん有言実行への準備も抜かりない。

 窓場は1月に腰の状態が良くなく和歌山記念を途中欠場しているが、そこからケアしつつ、ダービーを見据えて「しっかりトレーニングした」という。目標の大一番まで2週間ちょっとの現在は「ダービーに向けて洗練させていく感じでやっている」と明かした。続けて「今開催後に追い込んだところで変わらない」とも話したのは積み重ねてきたことに自信があるからだろう。

 初日特選で連係する西村光太は「四日市の優勝インタビューで『ダービーに向けて仕上げていきます』と話していたから、てっきり欠場するのかと思っていた」と言って周囲を笑わせたが、窓場の参戦は予定通り。しっかり初日から自力を発揮して大目標へと駆け抜けていく。